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☆ C.P.I.の会員になる(海外に友だちをもとう)
毎日新聞 1995年「この人」欄@12月25日
世界中に子供の輝きを
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----- 以下掲載記事全文
★貧しいが優秀な子どもを援助
C.P.I.教育文化交流推進委員会 会長 小西菊文さん
聞き手:加瀬 雄二
写 真:荒牧 万佐行
Q:▼「C.P.I.教育文化交流推進委員会」は、
スリランカ、インドネシアの恵まれない子どもたちに
奨学援助している民間団体ですが
「教育里親・里子」 制度を取り入れるなどユニークですね。
どういうきっかけで発足したのですか?
A:1979年、京都で設立。
仕事の関係で外国からの留学生との交流が多く
「海外に心の友を持とう」と考え、留学生との
交流の場として発足させたのです。
ところが1985年にスリランカの留学生と出会い、 ショックを受けました。
「熱意があるのに経済的に教育を 統けられない子供が沢山いる。
一生懸命はい上がっても、途中で力尽き落ちてしまう。
何とかしないと、国のリーダーは金持ちからしか 出ない。」と言われた。
貧しい人の中からリーダーが出るようにならなければ」
と同志を集めるために「教育里親・里子」システムによる 教育支援活動を考えました。
Q:▼それで本格的に組織化を?
A:初めは、やりたい人を探して応援しようと考えてました。
ところが、1987年には現地の協力団体、
スリランカ日本教育文化
センターから
「日本側事務局の代表を」と頼まれ、
その後インドネシアからも言われ、引き受けた。
1988年に東京に移り、1990年には会員が2,000人を超え、
もう片手間では出来なくなった。
翌年から現在のC・P・I組織を全国をまわってつくり、
1992年から、全国総会で専務することになったわけです。
Q:▼C・P・I の目的と、国際援助の在り方をどう考えますか?
A:学業成績は優秀だが、貧しいため進学できない
スリランカとインドネシアの子供たちに
奨学資金を送り、地域リーダーを育てたいですね。
我々は慈善団体ではないと思っています。
金があるから助けてやるというのではなく、
相手との結び付きで自分も向上するのだ、という精神です。
今の日本人にとって、心のふるさと、心の友を
海外にも広げることが、絶対に大事だと思います。
二十一世紀に向かって、子供の輝きをもっと強めていかなければ、
さもないと大人たちの将来も真っ暗で、朽ちてしまう。
ふるさとをみる。
子供をみる。
未来のために分かち合い運動をやろう、
これが基本的な考え方です。(つづく)