きっかけは、教育里子の高学年の女の子たちとの会話からでした。
「スリランカだからってね、時代おくれのパソコンじゃあ役に立たないのよ。
グラフィックやデザインをパソコンでおこして、服や雑誌をつくるほうが速いのよ」
「そうよ。いまはもう、データ処理を手書きでしているところなんてないのよ。
手書き時代の政府のデータなんか、コンピューター化してみたら、重複が
たくさんあったのよ。だから、コンピューターができないと就職できないの」
「そうなのよ。だから、いろんなことを習っておくといいから、練習用でもソフト
がたくさん入るのでないとだめ。古いので練習するとあとで役に立たないの」
「でも、いい先生がいる学校は授業料が高くて、お金持ちじゃないと入れない」
こんな、ちょっと生意気だけれど能力がある彼女たちの力を発揮させてみたい、
と始めたのが、C.P.I.-SNECC のコンピュータークラスです。
いい先生がいて、政府の資格もとれるので、就職率は100%です。
卒業生は毎年60名以上でており、優秀な卒業生を教師として、
地域センターの空いているスペースで、同じ方法でクラスをつくる計画があります。